2019年3月 富士山南東斜面における長期動物調査

 富士山の森ではニホンジカによる食圧のため樹木の立ち枯れ、林床植物の減少などが急速に進んでいます。わたしたちは森の植物相を守ることを目的に静岡森林管理署、常葉大学と協力して天然林への植生保護柵の設置、母樹となる樹木への樹皮防護ネット掛けを続けています。これらの植物の保護活動と並行してニホンジカの活動を把握するため、2013年よりセンサーカメラによる動物調査を継続的に行なっています。この調査は富士山に生息する動物とニホンジカの活動の実態を明らかにし、森林の生物多様性の保全に資することを目的とするものです。