2023年 富士山クラブ西臼塚協定林 ミズナラ巨木倒壊跡のモニタリング
2020年、西臼塚の富士山クラブ協定林のシンボルツリーとして親しまれてきたミズナラの巨木にカシナガが穿入、間もなく枯死し、翌2022年には倒壊した。その結果生じた大きな空間から林床に陽が射し、そこは植物が繁殖しやすい環境へと変化している。富士山南麓には多くのミズナラの巨木があることから、各所で同じことが起こりつつあるはずである。協定林のミズナラ倒壊空間の観察を続けることで、これから起こるであろう森全域の環境変化を推察し、ニホンジカの食圧への対策などに資することができるのではと考え、富士山クラブと富士山ホシガラスの会ではミズナラ巨木倒壊跡のモニタリングを開始した。本報告がその倒壊後初めての調査報告となる。