2016年12月 富士山国有林須山口周辺部の活動と植生保護柵の効果
2013年4月、当会(NPO設立準備会)は静岡森林管理署を訪問し、鹿の食害から植物相を保存するため天然林への柵の設置などを要望しました。同署ではすでに水ヶ塚区域への柵を設置する計画があり、当会の要望を受けて協働で現地調査を行い旧須山口周辺に4基の柵を設置することを決定、2013年11月~12月、静岡森林管理署、常葉大学と協働で旧須山口周辺標高1400m~1500mの天然林に4基の植生保護柵を設置しました。当会は周辺地域の食害の調査、動物学者今泉忠明先生の指導による動物調査などと並行して柵の保守管理を担当しています。柵の内外でのコドラートによる植生調査、柵内の地掻き試験などを行い、柵設置3年後の効果を検証し、調査結果をまとめました。