2016年10月4日 東臼塚草原植生保護柵の効果・中間報告
旧東臼塚周遊コースは1996年9月の台風17号による風倒木により遊歩道は寸断されて通行困難となり、その後の営林署の再編などにより東臼塚周遊コースは整備されることなく閉鎖されました。当会は遊歩道の再開を模索するため、2014年に予備調査〈調査リポート「東臼塚調査(予備調査)2014年6月14日」〉を実施した結果、コース上の湿地性草原はニホンジカの食圧により希少種が消滅するなど、植物の著しい衰退が見られることを確認、調査リポートを静岡森林管理署に提出しました。2014年7月、ニホンジカについての情報交換(当会、常葉大学、静岡森林管理署)で、草原に植生保護柵を設置する必要があることを確認し、2015年10月、常葉大学、静岡森林管理署と協働で植生保護柵を設置しました。設置翌年には柵の効果が確認され、2016年8月、柵内外のコドラートによる植生調査を実施し、経過とともにまとめました。