2014年10月30日~11月17日 旧須山口周辺の防護ネット設置事業中間報告

 富士山の森林ではニホンジカによる樹皮の被食によりウラジロモミ、キハダなどが次々に立ち枯れています。旧須山口登山道沿いには、多数のウラジロモミ大径木がありますが、このまま放置すると被食被害が拡大して立ち枯れし、枯れ枝の落下、倒壊等により歩道利用者に危険が及ぶことも危惧されます。当会は2013年、被食樹の保護と立ち枯れによる危険防止のため樹皮への保護ネット設置を静岡森林管理署に提案し、同署はこの提案を受けて、 2014年度に資材を調達し当該年度の事業として保護ネットを設置するに至りました。この事業は登山道管理者の御殿場市の了解を得て静岡森林管理署、常葉大学との協働で実施し、常葉大学の社会環境学部新入生の自然保護活動体験などとして現在も継続しています。