2014年9月8日 大蔵高丸植生保護柵見学 2014
大蔵高丸は甲府盆地の東側に位置し、甲州市側の標高1,650mの湯ノ沢峠まで車道があり、そこから数分歩くと草原に出ます。尾根筋は草原と森が混在し、歩道にはロープが張られて草原が保護されています。あちらこちらに富士山では希少種のコウリンカが咲き残っていました。環境省自然公園指導員の半場氏が初期に試験的に設置された小さな柵は周辺部とは全く異なる見事なお花畑になっていました。かつてはこの草原全てにこのようなお花畑が広がっていたそうです。柵の効果とニホンジカによる被食被害の実態がよく分かりました。大蔵高丸のさらに奥には甲州市が新たな防護柵を設置する草原が広がっていました。半場氏が試験的に設置した防護柵の効果が地元行政を動かし、植生保護の流れが確かなものになりました。