2024年 富士山クラブ西臼塚協定林周辺森林のナラ枯れ被害調査
2005年から2013年までの富士山南面森林調査プロジェクトでは富士山南斜面の標高1,000mから 1,700mまでの天然林、約11㎢を調査し、26種1,600本以上の巨木を記録した。その中で最も多かっ た樹種がミズナラであった。(P2 樹種と標高別記録数参照) 2019年に富士山国有林南西斜面のミズナラにナラ枯れ被害が確認され、翌年には全域に被害が拡 大した。西臼塚周辺の遊歩道沿い、西臼塚山頂の御神木もカシノナガキクイムシの穿入が確認さ れ、協定林のシンボルツリーであったミズナラも枯死、2022年に倒壊という経過を辿った。(2023 年度 報告書参照)
富士山クラブ西臼塚協定林森づくり協働事業として、協定林周辺のミズナラの巨木を調査し、国 有林南西側のナラ枯れ被害の拡大状況を確認した。 今回の調査で90% のミズナラの巨木が枯死したことが確認された。